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コラム = 中上崇の未来志向

中上崇氏の写真はいる

中上崇氏は若干26歳で電子機器を輸入する流通ベンチャーを立ち上げ、業界有数の専門商社に育て上げられました。さらに、第1次ベンチャーブームでは自らがベンチャーの旗手として時代を切り開くとともに、その後、第2次ベンチャーブーム、第3次ベンチャーブームを通して一貫してベンチャー事業の指導と支援をつづけてこられました。

このコラムでは、その中上崇氏に豊富な実体験に裏づけられた理論的な考察に基づいて日本と世界のベンチャー事業のあり方と将来について語っていただきます。

                            【中上崇氏略歴】  

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第1回 ハイテク流通ベンチャーの重要性

 求められるハイテク研究開発型ベンチャーとの連携
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アントレプレナーが新しいテーマを見つけて創造してゆくプロセスを考えてみると、いろいろな手法が存在すると思われるが、私はここで標準的過程は次のようになるのではないかと思います。

■ テーマ発見と創造のプロセス

すなわち1人のアントレプレナーがテーマを日頃深く考えていて、ある人と出会うことによってそのテーマについて議論し、その議論のなかから新しい展開を見い出しそれを実行してみる、またゆきづまる。また新しい人と情報を求めてゆく。この繰り返しのサイクルが創造を生み出してゆく。

この間、いろいろな情報が触媒のような働きをなすが、人と人との出会いのなかに新しい創造の拠点というものは、小さな学会に似た何かしら何々研究会という会のあとの個人的情報交換が出来る場、人の出会う場作りということになるのではないでしょうか。

知的シナジェティックの拠点というものも、同じようにセミナーセンターと呼ばれるようなもので、そこには大学の先生達、大企業の人達、ベンチャーの人達が集まり、順番にテーマについて発表者になったり、また質問者になったり、コメンテーターになったりする場をつくるということではないでしょうか。

■ テーマを発展させるネットワークの創造

私は1987年からこのような考え方に基づいてEMCT研究会、オプトシステム研究会、プラズマ化学研究会、EXテクノ研究会等を作り運営し成果をあげました。一方、その1年前(1986年)には国際自動認識工業会をつくり、3年間でメンバーとして95社を集め、バーコードを中心とした技術開発、応用開発を共同で進めました。その成果として1999年に国際自動認識工業会は社団法人 日本自動認識システム協会(JAISA)に発展をとげることができました。このように、ネットワーク作りとメンバーの変化により新しい創造が生まれると確信しています。

なお、私は流通ベンチャーという言葉を使って、1965年にエヴィック株式会社を創業し、1990(平成2)年まで25年間、代表取締役として経営しましたが、このハイテク流通ベンチャーというのは専門商社であって、ハイテク製品販売の専門集団のことです。

流通ベンチャーにはハイテクのマーケティング専門家がそろっており、どのような技術製品をどのような方法で販売すればうまくゆくかということを日頃調査し実行しています。

■ 市場を熟知している流通ベンチャー

流通ベンチャーの特徴は社員のほとんどが、電子、電気、通信、物理、機械、情報工学等の理工系出身者でセールスエンジニアとフィールドサービスエンジニアとに分けられます。

セールスエンジニアは、メーカー、研究所、大学等のエンジニアと話し合いながらニーズに合った商品、技術を見つけ出し,システムを開発し、販売します。フィールドサービスエンジニアは、商品の受け入れ検査、納入据付、修理、機械のシステム変更等の技術サービスを担当します。このようなハイテク流通ベンチャーは単なる商品の販売会社ではなく常に先端を競うハイテクノロジーと新しい情報を生命とする企業です。

このようなスタッフを持ち、日本のハイテク市場を熟知し、市場開拓の方法を知っているハイテク流通ベンチャーに目をつけるのは、まず欧米のハイテク企業です。日本で欧米のハイテク製品の輸入販売はほとんど流通ベンチャーがやっています。

■ 流通ベンチャーと研究開発型ベンチャーの連携が市場を作る

現在、エレクトロニクス分野を中心としてハイテク流通ベンチャーは400~500社あり、大手商社、外資系企業のスピンアウトという形でますます増えています。今後ハイテク研究開発型企業とハイテク流通ベンチャーとの協力により、新しいマーケットの創造が進むことが期待されています。

(2010年12月18日)

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